近年大規模な自然災害が多発しており、災害対策についてもいろいろな情報があります。
今回は、乗車中の災害対策について考えてみたいと思います。
自然災害は「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火など」がありますが、おまかせオート石川がある栃木県は海なし県なので高潮・津波の心配はなしとして、近くの那須岳は活火山であり気象庁により常時観測されています。
また、最近では竜巻警報なども頻繁に出るようになりましたし、雷も怖いですね。
警報が出ているときは外に出ないのが一番なのですが、やむを得ない状況で乗車中の時や、駐車時の対処法について考えてみました。
今回は風や竜巻・雨や洪水・雷対策についてのご案内です。
風や竜巻対策
“横風に弱いクルマ”は、「車両重量が軽い」「車高が高い」「車体側面の面積が広い」クルマです。
他にも、ルーフに荷物を載せているクルマや、空荷のトラックも風に弱いです。
小さくても軽自動車は重量が軽いので、風に弱いことを認識しておきましょう。
“風の影響を受けやすい場所”は「高速道路」「橋」「トンネルの出口」です。
周囲の状況にも注意しましょう
看板や植木鉢などの飛来物、街路樹や電柱などの倒壊にも注意しなければなりません。
障害物をよけきれず急ブレーキを踏むことで追突事故を起こしてしまいます。
早期発見できるようスピードは控えめにして、いつも以上の車間距離をとりましょう。
ハンドルも両手でしっかり握らないと突風で車線をはみ出てしまい慌ててしまいます。
運転時以外では、風速30m/sでドアが開けずらくなり、逆に反対側では閉まりずらくなります。
駐車場等では隣の車を傷つけてしまったり、ドアに挟まってけがをしたりしますので注意が必要です。
駐車する場合は公園等の砂等が飛んでくるような場所は避けましょう。
また、自宅の駐車場では飛んでしまうような植木鉢などはあらかじめ片付けておくようにしましょう。
雨や洪水対策
降雨では、視界が悪くなる・路面が滑りやすくなる・冠水する場所がある・土砂崩れに巻き込まれる危険性があります。
ワイパーの劣化やタイヤの摩耗によりさらに状況を悪化させないよう日頃の点検や交換を行いましょう。
スタッドレスタイヤはハイドロプレーニング現象が起きやすく、グリップ・ブレーキ性能は落ちてしまいますので注意が必要です。
雨が降っていて日中でも薄暗い場合はヘッドライトやフォグランプを点灯しましょう。
これは対向車や後続車に自分の位置を確認してもらうためです。
急ブレーキは危険です。
強くブレーキを踏むと駆動輪が強く制動します。
前輪駆動なら前輪が止まり、後輪駆動なら後輪が止まり、バランスを崩してスリップ(回転)します。
雨が強くなってきたな。と不安になることがあったら、一時的に停車するなど無理をしないようにしましょう。
アンダーパスなどの冠水しやすい場所や土砂崩れが起きそうな場所、河川沿いなどは回避するようにしましょう。
冠水した場所を通るとき、前の車が行けたから大丈夫。は絶対ではありません。車種や地上高等により危険な場合があります。
万が一水の中で止まってしまった場合、エンジンに水が入ってしまうと再始動は無理ですのでいち早く脱出を試みてください。
できれば止まりそうな前に窓を開けておくべきですが、雨が降っているとなかなか難しいようです。
まず最初にシートベルトを外します。(パニックで外すのを忘れる場合があるようです)
サイドステップより水位が上がると、社内に浸水してきますし、ドアが開かなくなります。
窓が開かない場合、ガラスを割って脱出するようになりますが、非常用のハンマーでないとなかなか割れません。
非常用のハンマーはホームセンターやカー用品店で販売しています。
また、フロントガラスが大きいので脱出しやすいと思われますが、他のガラスより頑丈にできているのでサイドやリアガラスの方が割りやすいです。
最悪の場合、脱出が難しい場合は助けを待つ(外からガラスを割ってもらう)か、車内の水位と外の水位が同位になれば開けられますので焦らず状況を見極めましょう。
おまかせオート石川では水害時の脱出の仕方を動画で公開中です。
雷対策
運転中にゴロゴロと音が聞こえたり、稲光が見えた時はすでに危険区域に入っています。
黒い雲が行先に見えたり、急に冷たい風を感じた時は注意しましょう。
車の中は絶対安全でしょうか?答えは×です。
不安や危険を感じた時は直ちに近くの建物内に避難するようにしましょう。
しかし、周りに建物等が何もない状態の時は車の中の方が安全です。
車内で様子を伺う時は、金属部分に触れないようにし、からだをできるだけ小さくして雷雲が通り過ぎるのを待ちましょう。
天井に頭が近いと、離れていても通電する場合がありますので、にぎりこぶし以上の隙間を開けるようにしましょう。
オープンカーなどの幌車は乗員が直接感電しやすいので気をつけてください。
車の上部に落ちた雷はボディを伝って地面へ抜けていきます。
万が一落雷してしまった場合、通電した熱でタイヤがバーストしてしまったり、ボディに傷がついてしまうこともありますが、慌てずハンドルをしっかり持ってゆっくりと停車させましょう。
パニックになって急ハンドルや急ブレーキを行うと他の車にぶつかるなどの二次災害につながります。
いずれも、普段から気象情報をみるようにして予測し、安全安心なカーライフを送りましょう。
災害時はラジオ等で近隣の被害情報を収集し、窓を開けて緊急車両の妨げにならないようにしましょう。
人命第一で大切な愛車ではありますが、車を置いて逃げる覚悟も大切です。
お住いの地域や、やむを得なく出かける出先のハザードマップで注意する場所も確認しておくことも大切です。
ハザードマップは生き物です。河川工事や行政施策によって情報は変わります。
常に最新情報を確認しておきましょう。
↓自分や大切な人のみを守るため是非ご覧になってください。
東京消防庁の「本所防災館」では冠水時のドアの重さ等の防災を体験することができます。