車で困ったとき、ロードサービスを利用するかと思いますが、実は一番依頼が多いのがパンクです。
JAFロードサービスの2020年出動理由(高速道路)の1位になってます。
(一般道ではバッテリーにつづいて2位)
今回はパンク時の対応についてご案内させていただきます。
- ハンドルが重くなる
- カーブを曲がるとき曲がりずらくなる
- まっすぐ走れずフラフラしてしまう
・・・などと異変を感じた時は、早めに近くのガソリンスタンドなどで空気圧を確認してみましょう。
出発時に異変に気付いていれば対処しやすいと思いますので、乗車前に目視点検するのも良い心がけだと思います。
- 釘などの落下物がタイヤに刺さってパンクする
- 空気圧不足でタイヤがつぶれてパンクする
- 縁石等にぶつかってパンクする
- タイヤの使用限界を超えてパンクする
タイヤの接地面は丈夫にできていますが、サイド面は接地面に比べてうすく切れやすい。
溝が少ないタイヤで走り続けると、すり減って穴が開いてしまいパンクしてしまいます。
空気圧不足の状態で高速で走ると「スタンディングウェーブ現象」が発生します。
これはタイヤのたわみ(変形)が大きくなり、連続したたわみにより波状に変形することです。
この現象が発生すると、バーストやタイヤがホイールから外れてしまったりするなどの危険があります。
特にバーストすると、音に驚いてパニックになり、ハンドルも取られてしまい、大きな事故につながりやすいので大変危険です。
パンクしてしまったら、スペアタイヤに交換しましょう。
スペアタイヤには通常履いているタイヤサイズより小さめのテンパータイヤという緊急時用のタイヤがあります。
このタイヤに交換した場合は、ゆっくりと走り近くのガソリンスタンド等で早めにパンク修理やタイヤ交換を行いましょう。
テンパータイヤは最高時速80km/h走行可能距離100km以内となっています。
最近の車のほとんどはスぺアタイヤが無く、パンク修理剤とコンプレッサー(空気入れ)が搭載されています。
使い方を知らないと緊急時に大変な思いをしますので、予習しておきましょう。
おまかせオート石川ではパンク修理剤の使用方法を動画で公開中です。
作業手順
※地面が平らな場所で周囲の安全が確認できる場所へ移動して作業をおこなってください。
- バルブキャップを外す。
- タイヤに残っている空気を抜く。
- バルブコアを抜き取る。
- ボトル(修理剤)をよく振る。
- 注入ホースをボトルに取り付ける。
- 注入ホースをバルブに差し込む。
- 修理剤をタイヤに注入する。(できるだけすべてを注入)
- バルブコアを取り付ける。
- コンプレッサーのホースをバルブにねじ込む。
- 電源プラグをソケットに差し込む。
- 車のキーをアクセサリーの位置まで回す。
(ブレーキを踏まずにエンジンスターターを押す) - タイヤの設定空気圧を確認する。
(運転席ドアの内側に記載) - コンプレッサーのスイッチを入れる。
- 設定空気圧まで空気を入れる。
(10分以上かかる場合は応急修理できない場合があります) - コンプレッサーを取り外す。
- 約10分または約5kmほど走行する。
- 再度コンプレッサーを接続し、圧力計を確認する。
- 少し減っている場合は設定空気圧まで入れる。
(130kPa以下になっている場合は応急修理できない可能性があります。) - コンプレッサーを取り外す。
- 状況により、早期にタイヤ交換を行う。
- タイヤが大きく損傷してしまった場合
- 側面が損傷している場合
- 4mm以上の傷がある場合
- ホイールからタイヤが外れてしまっている場合
- ホイールの損傷が激しい場合
- 複数のタイヤがパンクした場合(修理剤1本でタイヤ1本分です)
応急修理が可能な場合は釘のようなものが刺さった程度です。
修理剤は乳白色の液体です。
修理剤がもし目に入ったり、皮膚に付着してしまった場合は、水でよく洗い流してください。
それでも異常を感じた時は医師の診断を受けてください。
子供が誤って手を触れないように注意してください。
もし誤って飲用した場合は、できるだけたくさんの水を飲み、直ちに医師の診察を受けてください。
衣服等に付着すると落ちにくいので飛び散らないように気をつけましょう。
修理剤には有効期限があります。おおよそ5~6年になりますので、確認しておきましょう。
(修理剤を包むアルミ箔が破けていると有効期限内でも使用できなくなる可能性があります。)
修理剤を使用した場合は80km/h以上のスピードで走ることはやめましょう。
一時的に修理剤で処置ができていても再度パンクしてしまえば走行不能となってしまう場合もあります。
修理剤の使用後は早めにタイヤ交換を行いましょう。
その際は修理剤を使用したことを整備士さんに伝えておかないと、結構大変なことになります。(重要)

日頃からタイヤのチェックを行い、異常を感じたら早めの対応をしましょう。
非常用具も使い方を知らないと活用できませんので、しっかりと使い方を予習しておきましょう。